第2回東京ごはん映画祭×ピープルデザイン ブログVol.6

2011年10月20日 category:

第2回東京ごはん映画祭サポーター『慶應義塾大学牛島ゼミピープルデザイン研究室 Entertainment For Allプロジェクト』による、映画祭応援ブログvol.6!

今週末10/23(日)まで、第2回東京ごはん映画祭が開催されます!
私たちが研究している『ピープルデザイン』を視点に、おいしい映画をご紹介したいと思います。 

vol.6は、慶應義塾大学牛島ゼミ3年 齋藤陵馬が担当します。

見かけによらず大食漢。

「餃子の○○」で66個(11人前)を平らげた経験の持ち主です。

『ピープルデザイン』視点で紹介する映画第6弾は「イントゥ・ザ・ワイルド」。バックパッカーから絶大な支持を得ている作品です。
10/20にはトークイベントもあります!)

©MMVII by RIVER ROAD ENTERTAINMENT, LLC and PARAMOUNT VANTAGE, A Division of PARAMOUNT PICTURES CORPORATION. All Rights Reserved.

 

皆さんは一人旅に出たことはありますか?

経験のある方はそのときに思ったこと、感じたことを思い出してみてください。孤独という不安、寂しさなどたくさんの壁があったと思います。

この映画は最終目標を“アラスカの大地に行くこと”として、主人公がバックパックひとつで一人旅に出るというお話です。

 
©MMVII by RIVER ROAD ENTERTAINMENT, LLC and PARAMOUNT VANTAGE, A Division of PARAMOUNT PICTURES CORPORATION. All Rights Reserved.

しかし一人旅とはいえ、一人で何でもこなせる訳ではありません。

移動手段は基本的にヒッチハイク、もちろん拾ってくれる人がいないと始まりません。食料だって完全自給自足とはいきませんし、アラスカへ行く資金だって仕事をもらって稼ぐしかありません。

結局人間一人でできることは限られているのです。なんでも自分でできるというのはただの傲慢に過ぎないのではないでしょうか。


©MMVII by RIVER ROAD ENTERTAINMENT, LLC and PARAMOUNT VANTAGE, A Division of PARAMOUNT PICTURES CORPORATION. All Rights Reserved.

劇中にこんな台詞が登場します。

“人生の楽しみはひとつの人間関係だけじゃない。神はあらゆる所に新たな楽しみを用意している。”

自分の所属するコミュニティで満足し、他に視野を広げず、仲間意識の外側の人を排除しがちな現代の人間には耳の痛い言葉です。人間一人では何もできないのです。どんな人だって誰かに支えられ、助けられて生きている。多くの人との良い関係性が人を生かしているのだと強く実感しました


©MMVII by RIVER ROAD ENTERTAINMENT, LLC and PARAMOUNT VANTAGE, A Division of PARAMOUNT PICTURES CORPORATION. All Rights Reserved.

ピープルデザイン』の定義の中に

・第三者に対する配慮/共存/共栄への気づきがある

という項目があります。

「どんな人だって誰かに支えられ、助けられて生きている。」このことを意識することが『ピープルデザイン』的な視点をもつためのスタートラインなのではないでしょうか?

 

最後に劇中に登場し、一番印象に残った台詞を紹介します。

“幸福が現実となるのは、それを誰かと分かち合った時だ。”


©MMVII by RIVER ROAD ENTERTAINMENT, LLC and PARAMOUNT VANTAGE, A Division of PARAMOUNT PICTURES CORPORATION. All Rights Reserved.

家族、友人、恋人、今自分の隣にいる人がいてこそ、感じられる幸せなんだということを忘れてはいけないと思いました。
東京ごはん映画祭では20日、22日に公開されます。
ぜひぜひ大切な誰かと一緒に会場にお過ごしください。

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私たちのゼミでは、ハンディのある・なしに関わらず混ざり合える社会を目指すソーシャルプロジェクトNextidevolutionが提唱している”People Design”を研究しています。
”People Design”とコラボレーションしている東京ごはん映画祭では、様々な環境の方々が参加しやすい上映会を、ひとつずつ試みています。

◆「耳で観る上映会」
ごはん映画祭テーマ作品、『eatrip』は、視覚に障害をお持ちの方が映画を楽しめるように全上映回がご持参いただいたFMラジオで受信できる音声ガイダンス付きです。

◆「カラダで観る上映会」
10/10(月祝)はサウンド感を振動で伝えられる体感音響システムを体験することができます。
15:15~の『eatrip』上映会トークイベントには、牛島ゼミ代表山田もパネリストの一人として出演します。http://tokyogohan.com/filmfestival/guest

◆「ママのための上映会」
気兼ねなく小さなお子様とご一緒にご鑑賞いただけます。
(一般の方はあらかじめご了承下さい。)

◆eatrip (with English subtitles)
映画『eatrip』は、英語字幕付き上映会です。

東京ごはん映画祭×慶應義塾大学商学部牛島ゼミ・ピープルデザイン研究室
Entertainment For All プロジェクト

   

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