第2回東京ごはん映画祭サポーター『慶應義塾大学牛島ゼミピープルデザイン研究室 Entertainment For Allプロジェクト』による、映画祭応援ブログvol.4!
いよいよ本日10/8(土)から10/23(日)まで、第2回東京ごはん映画祭が開催されます!
私たちが研究している『ピープルデザイン』を視点に、おいしい映画をご紹介したいと思います。
vol.4は、慶應義塾大学牛島ゼミ3年 永松由妃が担当します。
育ち盛りはとうに過ぎましたが、毎日モリモリ食べて幸せを感じています。白ごはんが大好物です。
さて、『ピープルデザイン』的視点で紹介する映画第4本目は、第1回東京ごはん映画祭アンコール作品である『南極料理人』です。
(本日8日15:15の上映会は、沖田監督のトークイベントが上映後にあります!!)
この映画を観て、印象に残ったシーンが2つありました。
1つ目は、主人公・西村(堺雅人)が南極という厳しい状況の中で極上のごはんを作り、そのごはんによって観測隊員たちの心がひとつになるシーンです。
南極という極寒の地で使える食材は冷凍食品や缶詰など限られます。この限られた食材で何を作ろうか、と観測隊員・調理担当の西村は悩みます。
しかし、そんなハンディを抱えた状況でも、西村は他の仕事を頑張っている隊員たちのために様々な工夫を凝らし、おいしくて元気の出る料理を提供します。
ぶりの照り焼き、伊勢海老のフライ、刺身の盛り合わせ、おにぎりと豚汁、ラーメン、フランスのコース料理などなど…
観測隊員たちは本っ当においしそうに、幸せそうに食べていて、その表情を見て西村も嬉しそうにしているシーンがとてもなごみました。
西村が心をこめてごはんを作っているとき、隊員たちが心のこもったごはんを頬張っているとき、言葉にはしていないけれど、その表情から隊員たちがそれぞれの思いを共有しているのが伝わってきました。
“ごはん”は万人に共通です。
この映画の中で、南極という極寒の地ゆえに生まれたハンディを克服した“ごはん”によって隊員みんなが空間や思いを共有できたように、
万人に共通である“ごはん”によって、あらゆる人の思いが伝わり合い、混ざり合えると思います。
あらゆる人が「混ざり合える社会」こそ、『ピープルデザイン』を提唱しているソーシャルプロジェクトNextidevolutionが目指している社会です。
2つ目は、西村とその娘 友花(小野花梨)との会話のシーンです。
「お父さんが単身赴任してから、お母さんがずっと元気がないです。」
「じゃあ、お母さんに何かおいしいごはん作ってあげるといいよ。おいしいもの食べると元気が出るでしょ?」
このシーンを観て、改めて毎日ごはんを作ってくれるお母さんに感謝しようと思いました。今、当たり前のように楽しく学生生活が送れているのは、私が元気であるようにとお母さんが毎日ごはんを作ってくれているからです。
『南極料理人』において、料理を作る人と食べる人それぞれの思いが、“ごはん”を通じて、言葉だけでなく表情や動作にあらわれるシーンがたくさんありました。
思いが溢れる程生まれることによって、言葉だけでなく、表情や動作にあらわれるのだと思います。
私は、映画『南極料理人』を見た後は、「からあげ」や「ラーメン」が食べたくなりました。
映画祭メイン会場の近く恵比寿エリアにも、おいしいお店があります!
(恵比寿ごはんMAPでも紹介していますよ!)
どのお店も、とってもおいしそうです(^▼^)!!
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私たちのゼミでは、ハンディのある・なしに関わらず混ざり合える社会を目指すソーシャルプロジェクトNextidevolutionが提唱している”People Design”を研究しています。
”People Design”とコラボレーションしている東京ごはん映画祭では、様々な環境の方々が参加しやすい上映会を、ひとつずつ試みています。
◆「耳で観る上映会」
ごはん映画祭テーマ作品、『eatrip』は、視覚に障害をお持ちの方が映画を楽しめるように全上映回がご持参いただいたFMラジオで受信できる音声ガイダンス付きです。
◆「カラダで観る上映会」
10/10(月祝)はサウンド感を振動で伝えられる体感音響システムを体験することができます。
15:15~の『eatrip』上映会トークイベントには、牛島ゼミ代表山田もパネリストの一人として出演します。http://tokyogohan.com/filmfestival/guest
◆「ママのための上映会」
気兼ねなく小さなお子様とご一緒にご鑑賞いただけます。
(一般の方はあらかじめご了承下さい。)
◆eatrip (with English subtitles)
映画『eatrip』は、英語字幕付き上映会です。
東京ごはん映画祭×慶應義塾大学商学部牛島ゼミ・ピープルデザイン研究室
Entertainment For All プロジェクト